F1はなぜ速いの?F1の技術を徹底解説!!

F1の技術

今回はF1はなぜ速いのか、その最先端技術を3つ解説していきます。

超高性能ハイパワーハイブリッドエンジン

まず初めに、エンジンから見ていきましょう。といっても最近のF1はエンジンとは呼ばずパワーユニットと呼んでいます。

なぜなら、現代のF1ではハイブリッドシステムを採用しているからです!つまりプリウスと同じようにエンジンとモーターを組み合わせて駆動してます。

F1も環境に配慮しているんですね。

じゃあパワーは落ちたのか?そんなことはありません。

パワーユニット合計のエンジンパワーは約1000馬力。最近のスポーツカーの約2倍の馬力があります。

とは言え大きいエンジンを作ってしまえば、頑張れば1000馬力ぐらいは一般車でも出せます。

しかしF1のエンジンは1.6Lターボです。ホンダ・フィットのエンジンサイズと変わらないのです。

ホンダ・フィットのエンジンがスポーツカーの2倍のパワーを出すのですからものすごい技術です。

さらに徹底的なパワーユニット効率化により、一般の自動車ではガソリンから20%ほどのエネルギーが動力に使用されているのに対し、F1では50%以上のエネルギーが使用されています。この技術は特に環境に優しい技術で、将来一般車に採用される可能性も0ではありません。

まさに時代の最先端技術が使用された究極のエンジンですね!

パワーユニットについて詳しく知りたい方はこちら!

タイヤ・なぜ溝がなくてスリップしないの??

続いてはタイヤです!市販車のタイヤってどれもこれもだいたい同じですよね。しかしF1のタイヤはまったく違います。

まずタイヤに溝がありません。見た目はつるつるのタイヤなのです。そんなので滑らないのでしょうか?

実はF1のタイヤはF1マシンが走行を開始すると温まってタイヤのゴムの部分がベタベタになります。このベタベタですが、一般車とは比べ物にならないくらいのべたつきでF1マシンがものすごいスピードで曲がってもスリップしないようになっています。

使用前のタイヤ。つるつるですね!
使用後のタイヤ。小石が引っ付いているのがわかります。

しかしすぐに摩耗してしまうので、レースの途中でタイヤ交換をしているというわけです。

タイヤに溝がないのはべたついたタイヤの路面との接地面積を高めることでよりグリップを高めているのです。

こちらの記事ではタイヤについて詳しく説明しています。

エアロダイナミクス・複雑な形状の正体!

つぎにエアロダイナミクスです。日本語では空気力学といいます。

エアロダイナミクスではF1マシンの周りの空気の流れを制御することでF1の速さに貢献しています。F1の中で一番開発されている部分といっても過言ではありません。エアロダイナミクスによって開発されたパーツをエアロデバイス、また単にエアロと呼ばれたりします。主なエアロデバイスはフロントウィングやリアウィングなどです。

フロントウィング
リアウィング

エアロダイナミクスは普通自動車にも空気抵抗の減少による燃費改善などに利用されています。しかしF1では空気抵抗の減少だけでなく、空気抵抗を利用してコーナーでの旋回速度に生かすエアロダイナミクスの開発が行われています。

コーナー旋回中は遠心力が車体にかかります。エアロデバイスなしの車だとある一定の速度を超えるとスリップしてしまいます。しかしエアロデバイスを追加することで空気抵抗を下向きに押さえつける力(ダウンフォース)に変換し、スリップするまでの速度の限界の向上に貢献しています。

エアロデバイスが複雑な形状をしているのは空気抵抗を減らしつつダウンフォースを向上するという相反することを同時に行うためだったのです。

エアロの詳しい解説はこちら!

まとめ

今回はF1がなぜ速いのか、最も大きい要因を3つ解説してみました。さらに詳しい技術の解説もこれから記事にしていきますのでご期待ください!

そもそもF1のルールがいまいちわからないという方!!こちらからどうぞ。

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