F1のルールを初心者向けにわかりやすく解説

F1

F1見始めたけどまだルールいまいちわかってないよ、、、というそこのあなた!

この記事を読んでルールを理解し、楽しくF1観戦しましょう!

ルールの概要

まずF1においてルールのほかにレギュレーションというものがあります。

ルールは規則、レギュレーションは規制といったニュアンスになります。

ルール、レギュレーションはいくつかにグループ分けできるのでそれぞれ解説していきます。

  • ポイント
  • 各レースウィークの流れ
  • 予選
  • スプリント
  • 決勝
  • ルール違反とペナルティ

ポイント

F1は世界各地を転戦し、シーズンを通じて獲得したポイントの合計を競うシリーズです。

ドライバー20名、全10チームが参戦し、約9か月のうちに20予戦のレースを戦います。シーズン最終戦が終了した時点で最も多くのポイントを獲得したドライバーとチームが年間チャンピオンに輝きます。

各レースでのポイントはレースフィニッシュの順位により次のように定められています。

決勝の場合

順位ポイント付与数
125
218
315
412
510
68
76
84
92
101
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200
ファステストラップ1

スプリントレースの場合

順位ポイント付与数
18
27
36
45
54
63
72
81
90
101
110
120
130
140
150
160
170
180
190
200

ファステストラップとは決勝レースでの最速周回タイムを記録したドライバーに対して付与されます。ただしドライバーが10位未満でレースを終えた場合ポイントは付与されません。

各レースウィークの進行

レースウィークの進行はスプリントレースがある場合とない場合の2パターン存在します。今回は伝統的なスプリントレースがない場合についてみていきましょう!

レースウィークはフリー走行から始まります。

フリー走行についてはこちら!

フリー走行は全部で3セッション、金曜日から土曜日の午前中にかけて行われ、マシンのセットアップや決勝に向けたシミュレーションが行われます。

最後のフリー走行が終わり数時間すると予選が始まります。

決勝は日曜日の午後からです。

予選

予選は決勝のスタート位置であるグリッドの順番を決めるために行われます。ですからほかのスポーツのように予選がうまくいかずに決勝に出られないということはありません。

しかし予選自体はサバイバル形式で行われます。

予選にはQ1、Q2、Q3と呼ばれるセッションがあります。

各セッションで一周のタイム計測をし、タイムが上位のドライバーが次のセッションに進出する仕組みです。

Q1では上位15台がQ2に進出し、16位から20位が決定。

Q2では上位10台がQ3に進出し、11位から15位が決定。

Q3では1位から10位までが決定。

という流れです。

ちなみに予選で1位になることをポールポジションを獲ると言ったりします。

決勝

スタート

スタートは予選の順位によって決定したグリッドからシグナルの合図によってスタートします。

赤いシグナルが順番に点灯し、一斉に消えたらスタートです。

予選でペナルティなどを受けてしまった場合、グリッド降格ペナルティやピットレーンスタートとなることもあります。

走行距離

走行距離は「305kmを超える最も少ない周回数」と決められています。

ただしモナコグランプリだけは「260kmを超える最も少ない周回数」となっています。

市街地コースで開催されるモナコグランプリはF1のグランプリの中で最も平均速度の低いコースとなっているためです。

2021年から導入されたスプリントレースは「100kmを超える最も少ない周回数」となっています。

スプリントレースについては今後の記事で触れていこうと思います。

タイヤ

タイヤはピレリ社から5種類のドライタイヤと2種類のレインタイヤが供給されています。ドライタイヤは各レースごとにピレリ社が指定した3種類が使用されます。

路面コンディションがドライの場合、各マシンはレース中に少なくとも2種類以上のドライタイヤの使用が義務づけられています。もしこれを破ってしまうとペナルティが課されてしまいます。

路面がウェットの場合はその義務はありません。

こちらの記事ではタイヤについてさらに詳しく解説しています。

ピットストップ

ほとんどの場合ピットストップはタイヤ交換のために行われます。

タイヤの交換以外にもインシデントによってパーツが破損した場合は交換のためピットに入ることが可能ですが、給油は認められていません

さらにピットのための専用ルートをピットレーンといいますが、ここでの制限速度は80km/hです。

よってピットストップによるロスタイムはおよそ20秒から30秒といわれています。

DRS

DRSは”Drug Reduction System”の略であり、日本語では「抵抗軽減装置」となります。DRSを使うことでリアウィングのフラップが開き、空気抵抗を軽減できます。

DRSオフ
DRSオン

ドライバーは特定の場所で前者とのタイムが1秒以内になるとDRS区間でDRSの使用が許可され、前車とのスピード差を利用してオーバーテイク(追い抜き)がしやすくなっています。

現代のF1マシンは複雑なエアロダイナミクスによって高いパフォーマンスを実現しています。しかしもし前に車が走っている場合、前車の空気の流れに影響を受けてパフォーマンスが低下し、後車が不利になってします。DRSはこのディスアドバンテージを解消するため2011年に導入されました。

その他のレギュレーションとペナルティ

上記以外にもさまざまなレース中のレギュレーションが存在します。その代表例をいくつか紹介します。

  • トラックリミット – 走行してよいコース幅を超えた走行の規制
  • 他車の走行の妨害をしてはいけない
  • コースオフ時のコース復帰は安全に行われなければならない

上記のレギュレーションに違反した場合、次のようなペナルティが課される可能性があります。

  • ペナルティポイントの追加 – ペナルティポイントが12点に達すると次戦の出場が認められません。
  • タイムペナルティ – 決勝レース後に5秒や10秒などのタイムが加算されます。
  • ドライブスルーペナルティ – ピットレーンを通過しなければいけません。
  • ストップ&ゴーペナルティ – ピットインして5秒や10秒などの時間停止しなければなりません。

フラッグ

レース中はさまざまなフラッグが振られます。これをみることで現在サーキットでなにが起きているのかがわかります。

  • イエローフラッグ – 前方に事故あり、注意。オーバータテイク禁止。
  • グリーンフラッグ – イエローフラッグの逆、何もなし。レース再開。
  • レッドフラッグ – レース中止。全車ピット帰還。
  • ブルーフラッグ – 周回遅れになりそうな車に対して、後方からの車に進路を譲れ。
  • ブラック&ホワイトフラッグ – スポーツマンシップにかける行動に対しての警告。
  • ブラックフラッグ – 振られたドライバーは直ちにピットに帰還し失格となる。
  • オレンジサークルフラッグ – 機械的問題あり。修復のためピットインせよ。
  • チェッカーフラッグ – レース終了。

パルクフェルメ

パルクフェルメとは車検のことで、レース前、レース中、レース後にマシンがレギュレーションに違反していないかのチェックが行われます。

レース前のパルクフェルメはランダムに選ばれた6台が対象ですが、レース後は全車が対象となっており、厳格な審査のもとレギュレーション違反があるとペナルティや失格となることがあります。

まとめ

今回はF1のルール、レギュレーションについてまとめてみました。この記事のことをある程度覚えるだけでもF1のレースの見方がぐっと変わってより楽しめるのではないでしょうか。またパルクフェルメで審査される分野のレギュレーションであるテクニカルレギュレーションについても今後記事にしていく予定ですのでご期待ください!

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