2026年に大きな転換点を迎えるF1は、パワーユニットのレギュレーションも変更され、より持続可能で燃費が良くなります。そのパワーユニットの詳細を説明します。
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サステナブル燃料
2026年から使用されるF1エンジン用の燃料は、石油由来のガソリンなどを一切廃止し、サステナブル燃料となります。生物学を利用し廃棄物から燃料を取得したり、大気から直接エネルギーを取りだしたりすることで新しい燃料の開発を進めています。
エネルギー流量制限
これまでのF1エンジンには燃料流量制限がありました。しかしこれに代わってエネルギー流量制限が適用され、燃料のエネルギー密度に関わらず同じエネルギー流量で計算するため、より厳密にエンジンの効率を上げる必要性が出てきました。また流量はこれまでよりもさらに厳しくなり、エンジンからのパワーは減少するそうです。
MGU-Kがより強力に
現在使用されている1.6LV6エンジンはより強力なMGU-Kを備えることになりました。2022年のMGU-Kは120kWだったのに対し、2026年からは350kWと約3倍強力になります。これに伴い1ラップあたりに回収できる回生エネルギー量も増加します。流量制限によってエンジン出力は抑えられるものの、電気の出力が増加するのでトータルのパワーユニットの出力は1000馬力以上となり、これまでよりもさらに強化されます。
コストキャップ
年々上昇傾向にあるパワーユニット開発のコストですが、新参者を招くためコストキャップが設けられています。これにともない特に開発コストの高かったMGU-Hや可動インレットトランペットなどが廃止されました。また他の部品なども標準化し、第三者から購入することで開発コストを抑えています。
まとめ
EV化やサステナブル燃料によって持続可能性が高まりました。またMGU-Hの廃止によりターボラグが発生することが考えられますが、この辺のサポート用にモーターをどのように使うかがチームによって異なりそうです。
2026年はPUレギュレーション変更で違った戦略が見られそうで楽しみですね!
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