F1最強レッドブル・なぜ強いのか過去にさかのぼって徹底検証!

チーム・ドライバー

2024年現在ドライバーズタイトル3連覇、チームタイトル2連覇中のレッドブル。この強さを支える様々な要因をぎゅっとまとめてみました!

創設時の超重要人事・エイドリアンニューウェイ氏獲得

まず第一にレッドブルが強い理由はマシンの速さだと私は思います。どんなに速いドライバーも遅いマシンに乗ればチャンピオンにはなれません。逆にある程度速いドライバーがものすごく速いマシンに乗ればチャンピオンも夢ではありません。

じゃあそのマシンを開発しているのはだれか?

エイドリアンニューウェイ氏です。

誰やねん。って思った方。この方は空力の鬼才といわれる天才エンジニアです。1980年からF1マシンのデザインに携わり、チャンピオンマシンを12台も手掛けています。現在はレッドブルの最高技術責任者でマシン開発の中枢の方です。

ここでもうちょい褒めちぎりますが、レッドブルチーム代表クリスチャンホーナー氏は「空気が見える唯一の男」と呼び、数多のチャンピオンが「ライバルはドライバーではなくエイドリアンだ」というほどの存在です。

そんな超大物エンジニアのニューウェイ氏ですが、2005年までマクラーレンで開発を担当していましたが、当時のマクラーレン内での政治的な争いに巻き込まれマクラーレンを離れる予定でした。

そこに当時中堅チームだったレッドブルのチーム代表、ホーナー氏がニューウェイ氏獲得に動きます。

レッドブルレーシングは2005年に誕生した比較的新しいチームでした。前年までのジャガーのマシンはとても競争力があるとはいえず、マシン開発は最重要事項でした。

ホーナー氏はニューウェイ氏を開発の中心にすることで、競争力の高いマシンを作ろうと考えました。そこでニューウェイ氏に対して1000万ドル(約11億円)という当時のF1ドライバーの大半の年棒を上回るオファーを掲示し、見事ニューウェイ氏の獲得に成功しました。

もし当時ニューウェイ氏がレッドブルに加入しなければ、ベッテルやフェルスタッペンの成功はなかったといっても過言ではありません。そのぐらいマシン開発におけるニューウェイ氏の加入は今でも重要な出来事だったと私は考えています。

フェルスタッペン

次に速さに重要なのはやっぱりフェルスタッペンですよね。彼の速さは尋常ではありません。

しかし彼の才能にはレッドブルも早くから気づいていたにも関わらず、フェルスタッペンはジュニアドライバーではありませんでした。

そこでレッドブルはフェルスタッペンとの契約条件に次年度のトロロッソからのF1参戦を明記し、見事フェルスタッペン獲得ゲームに勝利しました。契約当時フェルスタッペンは16歳、カートからF3にステップアップした初年度で、異例中の異例の契約内容に父ヨス・フェルスタッペンは驚愕したそうです。

この契約には批判も多数ありましたが、才能を見込んでフェルスタッペンを起用したレッドブルは先見の明が凄いですね。

ホンダパワーユニットの採用

ホンダのパワーユニットもタイトル獲得に大いに貢献しました。

しかしレッドブルがホンダとの提携を決定したのはまだホンダが苦戦していた時期の2017年です。

レッドブルの計画ではまず2018年にトロロッソにホンダのパワーユニットを載せ、様子を見た後にレッドブルへの採用を決める形でした。トロロッソへのパワーユニット採用により開発自由度が高まったホンダのパワーユニットはそれまでのマクラーレン時代の開発スピードよりも圧倒的に速くなり、レッドブルに採用されるだけの十分な信頼性を勝ち取れました。

その後も両者の緻密な連携によってマシンの競争力が向上し、2021年のドライバーズタイトルへとつながりました。

2022年からはレッドブルはオリジナルのパワーユニットの開発を行っていますが、これはホンダの献身的なサポートによって成り立っています。

まとめ

今回はなぜレッドブルが強いのかを過去から検証してみました。ニューウェイ氏、フェルスタッペン選手の起用、そしてホンダパワーユニットの採用がいかに重要な出来事だったかがよくわかりました。さらにチームに対して何が重要なのかを見極め、適格な判断を素早く下せるレッドブルは、これからも強いチームであり続けるでしょう。

今回はここまで。また次の記事でお会いしましょう!

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