【F1】なぜブレーキング時に火花が見えるの?

F1の技術

F1観戦中によく火花が散っているのをみることはありませんか?特にブレーキング中のマシンから見えることが多いですよね。今回はこの火花の正体について解説していきます!

F1で火花が散る理由

F1マシンのフロア中央にはフロントタイヤの少し後ろからリアまである底盤がついています。底盤はフロアでのダウンフォース発生を抑制するため導入されました。

底盤はF1のほかのパーツのようなカーボン素材を使わず、木材が原料のジャブロックという材料でできています。また底盤を保護するためチタンプレートが底盤前方に張り付けられています。

F1がストレート終盤やブレーキング時に火花を散らすのは、チタンプレートが路面と接触し摩擦が起こることで発生しています。

火花は意図的に起こしている?

もともとF1に底盤はついていませんでした。しかしアンダーフロアでのダウンフォースが全体のダウンフォースの割合の多くを占めるようになるとそれに起因する事故が多発したため、これを規制するため底盤を設け、底盤の設置が義務づけられました。

底盤導入前までは車高を極限まで下げていたため走り出すとダウンフォースですぐ路面に接触してよく火花を散らしていました。こちらの動画にその映像がまとめられていますのでご覧ください。

しかしジャブロックの底盤が導入され、路面に接触する部分が木材だけになったため、火花が散ることはなくなりました。これにより火花が以外にもパフォーマンスとしてかなりよかったことがわかり、底盤の先端にチタンプレートを取り付けることでもう一度火花を意図的に起こすようになりました。

まとめ

  • 火花はフロアのチタンプレートが路面とこすれることで発生している
  • 安全性と視覚的パフォーマンスを両立するため底盤に加えチタンプレートが導入された

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