F1のプラクティスってなに??フリー走行を解説!

グランプリ

F1を見始めて少しすると、決勝や予選だけでなくフリー走行の存在に気づきますね。しかしフリー走行を見てもなにをしているのかよくわかりません。今回はここを徹底深堀してみました!

フリー走行とは

フリー走行とは各チームがマシンを好きなように走らせていいセッションです。

英語では”Free Practice”、略してFPと書かれていることもあります。

フリー走行では主に走行データの収集、予選、決勝のシミュレーションを行い、予選、決勝に向けたマシンのセットアップや戦略の考慮が行われています。

フリー走行は全部で3回のセッションに分けられており、それぞれFP1、FP2、FP3といわれています。

それぞれのセッションで具体的に何が行われているか見ていきましょう!

FP1

FP1は金曜日の午前中に1時間が予定されます。

FP1では路面状況が比較的悪いので、予選、決勝に向けたシミュレーションなどは行わず、主に長期的なマシン開発に関わるテストを行っている場合が多いです。例えば空力レーキと呼ばれる格子状の圧力測定装置やフロービズという蛍光色のオイルをつけて車体周りの空気の流れを観察しています。

空力レーキ
フロービズ

フロービズは観戦者にも見えているので、エアロが大好きな人にはたまりません!流れが可視化されるのでそのマシンのエアロがどれほど洗練されているかもわかってしまいます。

FP1ではマシンのセットアップも行われています。

チームは事前にシミュレーターによってある程度のセットアップを終えてFP1を迎えますが、シミュレーターと実際の環境とでは異なる箇所が存在するのでその誤差を埋める作業です。

FP2

FP2は金曜日午後に1時間もうけられています。FP1からは約2時間ほど後です。

FP2は予選、決勝の時間と同じ時間帯で走行環境が最も近いので、ここでのシミュレーションが最も重要になるといわれています。

セッション前半には予選のシミュレーションを行うことが多いですが、路面コンディションなどによって予選のシミュレーションができない場合もあり、一概には言えません。

セッション後半には決勝に向けたロングランがメインとなり、タイムがぐっと下がります。ロングランでは複数のコンパウンドの違うタイヤを装着して決勝でのパフォーマンスがテストされています。

ここで得られたデータから決勝のタイヤ戦略を立てたりしているので、とても重要なセッションです!

FP3

FP3とFP2の間には十分な時間が空いているため、この間に大量のデータが分析されています。さらにピットでは予選に向けた準備が進められ、開発やテスト用に取り付けられていたセンサー類が取り外されます。

FP3は土曜日の午前中に1時間が設けられています。

FP3ではFP2後のマシンの方向性や決勝の戦略の最終的な確認を行います。

その後午後の予選に向けて再度シミュレーションを行い、フリー走行が終了します。

予選は1時間が設けられ、決勝のスタートグリッドをかけて接戦が繰り広げられます。

まとめ

今回はフリー走行についてまとめてみました。

  • 3つのセッションに分かれている。
  • FP1では主に車両開発テストが行われる。
  • FP2で予選や決勝のシミュレーションを行うわれる
  • FP3ではレースに向けた最終確認が行われる。

フリー走行まで見てどのチームがどのくらいのパフォーマンスがあるかを考慮に入れて決勝を見れるとより面白いからしれません。ぜひご覧ください!

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